先生日記

先生日記 その22

ご存知の通り、私は専門学校の先生として就職した。
会社に就職する事を「入社」と言うが、
私の場合は「入学」なのだろうか?

知り合いに看護学校に通っている女性がいるが
彼女が就職したら「入院」なのか?

誰か教えてください。


先生日記 その23

日曜日、私の学校を試験会場として
秘書技能検定試験が行われた。
そして、私は試験監督として出勤する事になった。

検定が検定だけに、受験者は女性がほとんどだが、
何のことはない。
問題用紙・解答用紙を配って
試験の指示をするだけである。

と言いつつも、いつもより時間をかけて
髪の毛をセットする。

試験実施の注意を読みつつ、学校へと出勤した。
会場としての準備をし、試験問題の数を数えて
すべての手順を確認する。

そして、いざ試験教室へ。

うお!!
こ、この香りは…。
女性の香りである。
わかってはいたが、本当に女性ばかりだ。

このコンピュータ系専門学校で
こんなにたくさんの女性たちを見る事になろうとは…。
いつも体育会系の男子生徒たちで埋もれている2組の教室が
浄化されていくようだ。

やっぱり人類の半分は女性だったんだね。
最近不安になってたけど、
今日、再確認した気がする。

時間が来たので、試験についての説明をする。
うおお!!
40人の女性たちが私を見る。
初めての経験である。
ドキドキ…。
落ち着け…、落ち着くんだ。
彼女たちは単に説明を聞いているだけだ。
「話を聞く時は相手の顔を見ましょう」に従っているだけだ。
私の事を見つめているわけではないのだ。
ここはキリリとした、りりしい試験監督を演じるのだ。
ドキドキ…。

そしてゆっくりと試験問題を配り、
試験を開始した。

その間に出欠を確認していく。
おっ!
出欠簿に各女性たちの住所と電話番号が…。
あ、いやいや。

試験時間は2時間とかなり長い。
ある程度、教室内を見てまわったりするが、
ずっとウロウロしているわけにもいかないので
試験問題を眺めたり、
女性を眺めたりして時間を潰した。

解答用紙には年齢を書く欄がある。
おっ!
この子は19歳か…。
なるほど、24歳ね…。
私と歳の近い、年頃の女の子ばかりである。
ホントに綺麗な子が多い。
何時間眺めてても飽きない。
しかも、これで試験監督料までもらえるのである。
秘書検定、万歳!
ビバ、秘書検定!

そして試験は無事終了した。
ひとつのミスもせず、立派に試験監督できたと思う。

それはそうと、受験番号31番、64番、67番の人、
私の個人的な秘書になりませんか?


先生日記 その24

時はバレンタインデー。
今年のバレンタインデーは日曜日だったが、
その2日前の金曜日に事務の人たちが
職員室の先生方にチョコを配っていた。

何十個も入ったチョコの詰め合わせを
ひとつずつ分割したものを
事務のマリアさんが配っていく。

私もありがたい事にチョコをもらったが、
もうこれは間違いなく義理チョコ。
本命チョコなどと疑う余地もない。
100%義理チョコ。
っていうか、もはや仕事の一部であるかのようで
義務チョコという感じだ。

いや、いいんだけどね。
もらえたのは嬉しいけど、
なんだか何十分の一の義理をいただいたようだった。


先生日記 その25

私の学校では放課後、
すべての授業が終わって全生徒が学校から帰る時に
先生たちが学校の前にズラッと並ぶ。
生徒が車道にはみ出さないようにするためだ。

当然、私もそこに立つのだが、
その時に生徒から挨拶されるとかなり嬉しい。
私は3学期から初めて授業を持ったので
生徒とは実質1ヶ月ほどしか接していないのだ。
なのに親しく挨拶されたり話しかけられたりすると
非常に嬉しい。

でも、生徒同士のカップルが一緒に帰っているのを見ると、
お前らの顔、絶対忘れねえぞ」って思う。


先生日記 その26

そろそろ3学期の期末テストが始まる。
そのため、すでに授業は終わりなのだ。
来年度、私は新しく入ってくる一年生の授業を受け持つので、
現在受け持っている生徒の前で授業をする事はもうない。

そう。
上玉さんのクラスに行く事もなくなり、
もう会う事もないのだ。
上玉さん、さようなら。
想い出をありがとう。

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