Xbox360「ブルードラゴン」
クリア。寄り道をほとんどせずでも35時間。 少年たちがそれぞれの影を武器に冒険していくRPG。 珍しいディスク3枚組。
割と初期に出た作品だがグラフィックはなかなかによく、 アニメ調のキャラクタとよく合っている。 ポリゴンを感じさせない滑らかさとやわらかさ、 注目している範囲以外のぼやけ方など、全体的に見せ方がうまい。
ただ、全体的に子供っぽい雰囲気で 話の内容やキャラクター同士のやり取りは ゲームをやり慣れたXbox360ユーザーには割と退屈だ。
その割にダンジョンは当初からやけに規模が大きく、 しかも嫌らしい造りが多いので疲れる。 ダンジョンとフィールドの区別が付きにくいが ダンジョン内では自由にセーブができないといった違いもあり、 このあたりはもう少し明確な違いを表現して欲しかった。
ダンジョンに入る機会が多い上に ダンジョン内のセーブポイントの間隔も広めなので、 一度ゲームを始めると好きなタイミングでは中断しにくい。 それほど戦闘で死ぬこともないし、 死にやすい戦闘は直前に復活するためのチェックポイントもあるので セーブポイントの少なさは単純に不便にしか感じなかった。
ディスク3枚組ということでかなり長いわけだから、 短い時間で少しずつでも進められるよう配慮して欲しかったところ。
そして日本的RPGだなぁ、と感じるのが 頻繁なゲームシーンとイベントシーンの切り替え。 特に冒頭部分がひどくて、少しプレイしたと思ったら すぐにイベントシーンになり、 操作できなくて待たされる。テンポ悪すぎ。 プレイできるシーンなると 「PLAYABLE」と表示される仕様なんてのは まさに日本的ゲームの象徴だろう。 結局、次のイベント発動シーンまで移動させるという 決められた作業をさせられているに過ぎない。 こういうのはゲームではない。 いい加減、こういった旧態依然の作り方は改めるべきだろう。
この作品ではキャラクターと、 その背後霊となる影のそれぞれが成長するため、 パーティの中の誰かがレベルアップする機会はかなり多い。 これはプレイ中の気持ちよさにつながるので正解だと思う。
また、影の特徴となるカテゴリーはいつでも変更でき、 攻撃型や回復魔法型など、そのパーティのバランスを考えて 自分なりに計画を立てることができる。 一度身に付けたスキルであれば カテゴリーを変更しても装着できるため、 最終的な理想のパーティ像を考えながら成長させていくのは楽しい。
ただ、キャラクターによっての制限や特徴がほとんどないため、 全員を同じように育てると、個性がなくなってしまう。 自由ではあるのだが、誰でも同じ戦い方になる。
フィールド上の敵にまとめて戦いを挑んだり、 相性の悪い敵同士を巻き込んで戦闘することで有利に運んだりと 戦闘に関しても飽きさせない工夫をしているのはいいと思う。 しかし子供向けのゲームとするならシステムが少し複雑すぎるし、 大人向けのゲームとするとストーリーが単純すぎる。 この辺はどういったユーザーがターゲットなのか ハッキリさせて欲しかった。
RPGではお馴染みの「しらべる」コマンドだが、 このゲームでは目に付いたほとんどのものを調べることができ、 アイテムやお金をこまごまと手に入れられるのだが、 主人公の調べるアクションがもっさりしすぎで 調べ終わるまでのテンポが非常に悪く、 調べるポイントの多さに伴って面倒に感じてしまう。 マップ内を完璧に調べようと思うと それだけで何十分も経ってしまうので せめてもう少し軽快に調べられるようにすべきだろう。
強制的な戦闘が連続することも多いので、 どうしても「やらされている感」が抜けない。 自分のやりたいように操作して、 戦いたい敵と戦っているという感じではない。 あくまで用意された順序を追って進んでいる形だ。 成長の自由度は高いものの、進行の自由度は非常に低いため、 あらかじめ敷かれたレールに どこまで感情移入できるかがポイントになる。
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