プチメタ3.0

刺激を受けた物事に対する感想や考察、資産運用や英語学習、自己成長に関することなど。


社員を研修に強制参加させる無意味さ

f:id:IKUSHIMA:20180120090237j:plain

会社員になるといろいろと研修を受ける機会が増えてくるが、
どの研修を受けるか選択できないと何の意味もない、と思う。

成長を求められていながら自主的に動かない社員は
強制的に参加させるしかない、という事情も十分にわかるが、
その場合は研修を受けるよう指示を出す前に
是が非でも成長しないと自分はマズイ、と自覚させるのが先だ。

また、自己成長に前向きな社員だとしても
本人が希望していない研修に強制参加させるのは
ただストレスを感じさせる効果しかない。
「無理に参加させられたけど意外とよかった」という結果を期待するより、
その研修がいかに価値あるものかをまず説明して
自分から参加希望を出すようにすべきなのだ。

にも関わらず、「部下に研修を受けさせたことに
満足したいだけの上司や会社」が多すぎる。
そして
http://nikkeiph.com/pctraining/
http://nikkeiph.com/pctraining-2/
このマンガのような結果に至る。

その研修内容が社員にとって価値があるかを判断しないまま
とりあえず受けさせるだけ受けさせてみる、というのは大間違いだし、
いい研修を受けさせただけで自動的に社員が成長するわけではない。

複数のメニューからどの研修を受けるか選ぶことができれば
自分が希望しただけに吸収しようとする可能性が高くなるし、
仮に内容がつまらなくても自分の責任として感じることができる。

学ぼうといる意思のない者にどんな研修を受けさせても無意味だし、
すでに身に付けている知識に関する研修も時間の浪費だ。
そういった研修を受けさせられた社員は、成長ではなく
ただ研修の時間が終わるまで我慢して
「ちゃんと研修を受けました」という結果を残すだけ。

そして社員を拘束し、時間と経費の無駄を発生させ、
会社にも社員にもメリットがない研修となる。
得をするのは、決まりきった内容を話すだけで
大勢の受講者分の代金を回収できる講師の人間だけだ。

「この研修を受けろ」と言われてウンザリする部下を増やす前に
なんのための研修かをまず振り返って欲しい。

総アクセス数