「いい人」タイプの上司が部下の能力を殺す

「いい人だけど他人を伸ばせない人」というのは教員でもいる。
部下を学生(生徒)に置き換えれば同じことが言えるのだ。

ガミガミとうるさい注意をすることもなく
大きな問題が起きないようにする、というのは
教員にとって実はそれほど難しいことではない。
むしろ学生を叱るストレスもかからず、
学生から鬱陶しく思われることもない楽な生き方だ。

落第や退学などという大きなマイナスが発生しないよう、
全員が平均値に近づくようにするだけでいいのだ。
学生を叱らなければならない場面でもやんわりと注意する程度で、
「指導した事実」さえ作ってしまえば義務を果たしたことになる。

しかし、それでは学生は成長しない。

今までの人生を振り返ればわかる通り、
「いい先生」というのは厳しい一面を持っている人なのだ。
学生が間違った行為をしたり怠けたりしたときに
容赦なく叱れる人、成長を促せる人なのだ。

矯正して欲しいと本気で思っているなら真剣に怒るはずだし、
成長するために悪い点を指摘しなければならないこともある。
「無害な人=いい人」では決してない。
衝突によって恐怖や辛さを感じることがあるかもしれないが、
大切なのは自分を成長させてくれるかどうかだ。

「優しい先生=いい先生」と間違った認識を持たないで欲しい。
自分のために本気で指導してくれるなら
たとえ怖くても、それは良い先生だ。


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