その節約、意味ないでしょ! サンプルその4
読者の方から寄せられた本末転倒な節約ネタを紹介。
FAIL
「うちの職場の上司の話ですが、計画停電の話が出始めた頃
暑い中、午前中は節電と言ってクーラーをつけずに窓を開けて過ごし、
午後の暑さに耐え切れなくなったら
クーラーを入れるということをしておりました。
午後の一番暑い時間帯に電力使用が高いので
節電してくださいというのが本来の姿だと思ったのですが、
やっていることは全く意味のない午前中の節電でした」あー辛い。これも辛い。
ピーク時の節電が叫ばれるようになって
こういうやり方がすごく多い。
節電という面では効果はあるかもしれないけど、
見えないマイナスが大きいことを想像しないタイプ。職場や学校で節電を実施すると
たいていエアコンと照明に目を付けられる。
電気を使うものとして目立つし、ON/OFFの区別がしやすいし。でも、エアコンや照明を切ることで
そこで仕事や勉強している人のモチベーションや
作業効率の低下につながることもしっかり認識すべき。
無理な節電を強いた結果、学力が伸び悩む学校や
本来の業績を出せない職場が必ずある。
それでも節電を強行すべきなのか。その必要があるのか。基本的に「我慢」と背中合わせになっている節約はよくない。
たちが悪いことに、節約の効果は数字で確認しやすいけど、
何かを我慢したときのマイナスは確認しにくい。
でも、そこには節約によるプラス以上の
マイナスが発生してたりする。必要なときにエアコンや照明を使うことは「無駄」ではない。
必要なのに我慢することを「節約」と呼ぶのもやめろ。そもそも「電気は貯められない」という大原則をちゃんとわかれ。
発電量に余裕があるときに無理に節電をしても
今、発電している電気が明日使えるじゃない。
節電は節水とは根本的に違うんだから。発電量100に対して使用量が100を超えると停電するから
それを超えないように節電するのはわかるが、
80しか使っていないときに
節電して70に減らしても大した意味はない。
そのときに我慢した電力は報われないまま消える。しかし我慢したことで発生した
仕事や勉強面でのマイナスは明日以降に響くのだ。
快適な環境を維持していれば発生しなかったマイナスによって
本来、達成できていた目標に届かなくなるかもしれない。「節電=我慢」「節約=我慢」というのは大きな間違い。
そんな方法しか思いつかないのが悪いのだ。
無駄を省くのは「節約」だが、必要を省くのはただの不便だ。