Xbox360本体 - 大型アップデート


Xbox360ユーザーにとって2008年11月19日は大改革の日。
Xbox360のOS側がバージョンアップされたことにより、
さまざまな機能拡張があった。

なんといってもゲームディスクをHDDに取り込んでの
読み込み時間の短縮とディスクドライブの静音化。
コピー対策にゲームディスクは本体に入れておかないといけないものの、
快適にゲームができるという意味では大きな一歩。
OSとしての機能なので、これまでに発売されたソフトでも
HDDに取り込んでしまうことができる。

さらにWiiでお馴染みだった似顔絵キャラ「Mii」と同様に
ゲーム機側に登録できるアバターが導入された。
対応ゲームなら主人公キャラをアバターに置き換えてプレイできるようになる。

ただ、Miiのように友人や家族ごとに複数のアバターを名前を付けて登録し、
オフラインで遊んでいてもたくさんのアバターが
ゲームに同時出演したりすることはないようだ。

アバターは複数のパーツから髪型や鼻の形、色などを選び、
組み合わせながら作っていくのだが、
Miiと違って服装(上半身・下半身・靴・アクセサリ)も変更でき、
組み合わせパターンはかなりの数になるので
海外ユーザーを含めても同じようなキャラクターになることはめったにないだろう。

アバターを作るときのコンセプトはおそらく2つ。
自分自身にできるだけ似るような組み合わせにするか、
完全に違った方向性で自由に作成するか。

Wiiでは接待用として複数で遊ぶことも多いので
自分の分身となるMiiを作成しているが、
Xbox360では新たなキャラクターとして作ってみた。

Xbox360上だけでなく、Xbox.comのプロフィールページでも
他の人のアバターが見れるので
どんな風に作っているのか眺めるだけでなかなか楽しい。


グランド・セフト・オート4(GTA4)


問題作としてもよく話題に挙がる大人気シリーズ。
3Dで造られた街の中で主人公を操作し、犯罪に手を染めていく。

新作が出るたびに大きな成長が見られるが、
今作も相当に造りこまれており、特に街の「街っぽい雰囲気」は見事だ。
幹線道路が地域を大きく縦断し、それよりも少し細い道路が隅々まで行き渡る。
さらに地図に辛うじて表示されるような裏道もあり、
都市部と市街地も違った特徴を持つ。

目的地が遠い場合は高速道路を利用したり(料金所もある)
電車に乗って移動したりすることもできる。
そこらを走っているタクシーを拾って行き先を指定すれば
後部座席で街並みを眺めながら移動することもできる。
特にタクシーはマップに付けたマーカー位置まで
一瞬でスキップ移動できるので、道にも迷わずかなり便利だ。

携帯電話も常に持っており、仲間との電話連絡だけでなく
メールの受信や警察・救急の呼び出しもできる。
衣料品店で服やメガネを買ったり、
ネットカフェではインターネット(ゲーム世界上の)につなぐことができ、
Webサイトやメールの閲覧までできる。

友達経由や出会い系サイトなどで知り合った女性を誘い、
ボウリングやダーツ(ちゃんと遊べる)、食事などのデートに連れて行くこともでき、
服や車の好みに気をつけながら好感度を上げれば
最終的に相手の部屋に泊まることもできる。

道路から建物の中に行く際にも
ローディング画面を挟まずにそのままドアを開けて入れるのも良い。
(入れる建物とそうでないものの区別がしにくいのは辛い)

とにかくゲーム中にできる行動が格段に多く、
それぞれに周囲の人々の反応があるので
その世界観に浸れるなら遊びは無限。
ダラダラと街の中で騒ぎを起こして楽しんでもいいし、
メイン以外のミッションも多いので、細々と依頼をクリアしていってもいい。

シリーズファンにとって最初に戸惑うのは車の操作だろう。
各所に物理エンジンが利用されたこともあり、
車の操作性もリアルかゲームかで言えばリアル寄りになっている。

今までなら強引に車を走らせ、交差点では無理やりサイドブレーキを引いて
車を滑らせながら道を曲がっていく、などということができたが
今作では曲がりながらサイドブレーキを少しでも長く押せばたちまちスピン、
交差点では十分に減速し、サイドブレーキは一瞬だけに抑える必要がある。

車はかなりアンダーステア気味になっていて、速度が速いと
普通のカーブでも外側にオーバーしてしまうことがよくある。
サスペンションの動きもかなり大きく
最初はフワフワした乗り心地を味わうことになる。

車に乗る機会は相当に多いので
乗りづらく曲がりにくいのは結構なストレスだが、
こればかりは慣れるしかない。

次に戸惑うのが警察の捜査を振り切るのがやりにくいことだ。
今回は警察が犯罪を認識した地点から円状に捜査網が広がり、
隠れていたとしてもそこにいる限りは手配度が下がらない。
捜査半径から出てしばらくすると手配度がなくなるので
警察に見つかった場合はまず円の外へ出る(現場から離れる)ことを最優先する。

しかし、その過程でパトカーに見られてしまうと
そこが新たな捜査半径となるので、
レーダー上に表示されるパトカーの影からうまく逃げないと、
いつまで経っても手配度が消えない。
ヘリなどが捜査に加わるとさらに最悪となる。

警察に捕まると所持金に関するペナルティだけでなく
武器もすべて没収されてしまうため、
捕まるぐらいなら死んだ方が所持金ペナルティだけで済む。

さらに新たなアクションとしてLトリガーによるロックオンと
RBボタンによるカバーアクション(遮蔽物に隠れる)だ。
いずれも銃撃戦ではよく利用することになる。
Lトリガーを半分だけ引くことで照準を自由に動かすこともできるので
好きな場所を撃つこともできるが、
ロックオンしたまま右スティックを軽く上に入れて
連射の効く銃を数発ずつ撃つようにすれば
割と楽にヘッドショットが決まるので、多数の敵が相手のときに重宝する。

これらの操作はストーリーの冒頭で少しずつ紹介され、
無理なく理解できる親切さは素晴らしい。
洋ゲーの代表に挙げられる作品だが、遊びやすい配慮を随所に感じる。

とはいえ、ミッションは結局のところ、すべて「お使い」なので
目的地まで運転するか、目標を殺すか、最後まで逃げ切るかの
どれかに集約されてしまう。
街としての完成度を除けばゲームとしては単調だ。
面白いかと言われればそこまで面白いわけではない。
しかし妙な中毒性があり、止め時を失う。

ストーリーもなかなかに魅力的で
出てくる人物はいずれも個性的で区別もしやすい。
油絵のようなタッチの人物グラフィックも特徴がある。

主人公に成長要素はなく、ミッションをこなすことで
所持金と武器、それに交友関係と行動範囲が充実していくだけだ。
つまり、難しいミッションはいつやっても難しく、
自分にとって相性の悪いミッションは
いつまで経ってもクリアできないかもしれない。

とはいえ、銃によるヘッドショットの操作と車の運転に早く慣れ、
常に防弾チョッキを購入するようにしていれば
かなりのミッションがクリアできるだろう。
失敗したとしてもすぐに再挑戦できるのもありがたい。

あとはどこまでチンピラとしての雰囲気を楽しめるか。
せっかくならこの街の完成度を味わってみるのも悪くないだろう。

【参考になった攻略サイト】
http://100pa.sakura.ne.jp/gta4/


ぼくらのテレビゲーム検定 ピコッと!うでだめし


古き良きナムコのゲームが登場するテレビゲーム検定ソフト。
「テレビゲーム検定」といってもファミコン時代のものばかりなので
「ファミコン検定」という方が相応しいような気はするが、
アクション、シューティング、アドベンチャーなどに分けられた各ゲームを、
数十秒ずつプレイしていく。

ゲームごとにその都度、特定の条件が付けられており
それをクリアしたかどうかとプレイの優秀さによってS・A・B・Cのランクがつく。
6つ分のプレイが終わるとランクによって銅から金までのメダルがもらえ、
そのメダルがポイントとして蓄積される。ここまでが1つの区切り。

ポイントを貯めていくと昇級のための検定にチャレンジできるようになり、
さきほどと同様に6つのゲームをプレイした結果で合否が出る。
合格すると昇級して、再び同じ流れになる。

30代以上のゲーマーにとってファミコン時代のナムコゲームが再現され、
再びプレイできる喜びは大きいが、
逆に、当時の理不尽なバランスの上で
Sランクを取っていくのは結構苦労する。

ゲーム開始直前に操作方法が表示されるとはいえ、
具体的なシステムやコツを理解するにはやはり実際にプレイしないと難しい。
そして「ああ、そういうことができるのか」
「こうするとマズイのか」というコツがつかめたあたりで
課題が終了して次のゲームへ移ってしまうため、
6つのゲームともに高いランクを出すのが大変なのだ。

一部のゲームでは確実にSランクを出せても
一部のゲームがクリアできないとCランクになり、
6つのうちSが4つあってもCが2つあると銅メダルになる。
この基準がいまいち納得できないバランスで、
Sランクが少なくてもAがほどほどにあれば銀メダルになるので
Sランクを多発した割に結果が評価されない、という感触が強い。

昇級の検定も同様の判定基準なので、
6つのうちCランクが1つでも混ざると合格は相当に困難になる。
つまり、今作では「すごいプレイをすること」よりも
「ミスプレイをしないこと」が評価につながってしまっており、
ゲーム好きからすると、「テレビゲーム検定」というには不満が残る。

さらになぜか「アイドルマスター」が強引に1つのゲームとして取り込まれており
面白くもない選択式アドベンチャーとして出題される。
他のどれもが80年代ゲームなので違和感が大きく、
ナムコが自己満足、または販促のためだけに入れた感が強い。

ゲーム好きなら「テレビゲーム検定」という言葉には魅力を感じるが、
実際にはファミコン時代ばかりな部分、
S~Cランクが設定されているものの、ほとんどはSかCになってしまい、
事実上Bランクの存在意義がないような雑な判定基準、
ポイント稼ぎのためのゲームプレイも昇級のための検定も
内容が変わらないためメリハリがなく、
級が上がったとしてもほとんど同じことを繰り返すばかりなので飽きやすい。

ナムコに限らずさまざまなファミコンゲームが遊べればまだよかったが、
今の状態ではそれほど満足できずに終わってしまった。


誰もが気になっていた飛行機の大疑問


タイトル通り、飛行機に関する疑問と回答が詰まった本。
「夜の離着陸時になぜ室内灯が消えるか」などといった
「そう言われればなぜかわからない」程度の疑問ばかりで
気楽に読み進められるのが良い。

ひとつの質問と回答がせいぜい1ページ前後のボリュームなので
ちょっとした時間に少しずつ読めるテンポの良さがあり、
雑学としても面白い内容。
小さな事柄であってもそうなった事実の裏には
しっかりとした理由や配慮、工夫があって
飛行機がただ単に空を飛ぶこと以外でも進化してきたことがわかる。

飛行機に数回以上乗った経験がある人にオススメ。値段以上は楽しめる。


ピンプ・マイ・ライド 車改造大作戦!<ファースト・シーズン>


ボロボロの車に乗っている若者を募集し、
その中から選ばれた人の車を劇的に改造するアメリカの番組。

進行役はXzibit(イグジビット)という人気があるらしいラッパーだが、
あくまで応募者から車を回収して工場に運ぶ作業しかせず、
実際には「West Coast Customs」というカスタム集団が改造を担当する。

冒頭で紹介される改造前の車は本当にボロボロで、
ヘコんだりサビていたり故障したりガムテープで補強されていたりと
日本では考えられない状態で乗られている。
そして車の持ち主はもちろん、友人や家族のインタビューまで紹介され、
「いかにその車がイケてないか」が延々と語られる。

ただ、持ち主はその車に愛情を感じており、
「こんな車だけど大好きなんだ」という気持ちが伝わってくるのが好印象。
改造費はおそらく番組が負担しているのだろうが、
応募者が憎めない雰囲気なので、観ている側も悪い気がしないのだ。

そんな車が工場に運ばれ、各箇所の担当たちで作戦会議が始まる。
このときに場を仕切っている黒人のリーダーが
やたら頼りになる雰囲気でカッコいい。進行役のXzibitよりも好きだ。
何かのたびにアメリカ人らしいオシャレな言い回しをするのもカッコいい。

そうこうしているうちに若者の車は内装が入れ替えられ、
タイヤとホイールを交換し、全塗装して完全に生まれ変わる。
ヒップホップのノリを大切にしているのか、
周囲から怪訝な目で見られそうな、かなりイカつい改造が多いのだが
それでも相当に綺麗にリメイクされるのでホレボレする。

改造が終わったところで持ち主の若者が呼ばれ、
変身を遂げた愛車を見るのだが、このときの喜びようが素晴らしく、
まさに狂喜乱舞なので観ている方も幸せになる。
最初は字幕しかなくて不便だな、と感じていたが
この本人の喜びようは吹き替えでは伝わらない。

生まれ変わった愛車を自慢げに乗り、自宅に着くと
今まで車をバカにしていた友達がスゴいスゴいと持てはやしてくれる。
まさにクリスマスプレゼントをもらった子供のようなノリで清々しい。

最初はかなりバカっぽい雰囲気があふれているが、
後味が最高に良いので観ているだけでつられて幸せになれる。
20分で1台分の内容が完結するのでサクサク観れる。意外とオススメ。


とんがりボウシと魔法の365にち


コナミブランドのゲームソフトだが、任天堂の「どうぶつの森」シリーズと
非常に似たシステムとゲームデザインであり、
同シリーズと比較されるのは避けられない。
個人的に「どうぶつの森」シリーズは未プレイなので
2つの違いに関しては不明。

主人公は魔法学校への転校生という設定で、
寮に入り、学校と商店街を含む小さな町の中で生活する。
ゲーム内の時間はDS本体の時計と連動しており、
夜に起動すればゲーム内の町でも夜になっている。

背景も登場キャラもすべて3Dで描かれているが
DSということで、見晴らしのいい景色を表示しきるにはスペック不足。
そこで大きな丸太(円柱)のような形の地面に建物を配置することにより
奥に歩くと下から建物がせり上がってくるように見せているアイデアは素晴らしい。
距離によって遠くの景色が消してしまうという処理よりも
湾曲した地面により地平線の向こう側に隠れているという方が自然だ。

2画面表示を活かして、1階にいるときの2階の状態や
高い建物の様子などが上の画面に表示されるのもパノラマ感があって良い。

転校生ということでゲームのシステムを知らない理由を表現し、
さらに学校の授業という形でルールや操作方法などを説明するのは
非常に無理のない流れで、不自然でないチュートリアルが受けられる。

手に持った杖は虫取りアミや釣竿、スコップなどに
Rボタンひとつで変化させられるため、
いちいち持ち替える手間がいらないのも便利。
杖一本で複数の道具を兼ねられるのも
魔法使いという設定なので無理がない。

DSの特徴であるタッチペンでも操作することができるが、
タッチペンを使わずボタンのみでも操作できるところがありがたい。
長時間プレイが前提となるゲームなだけに、
疲れやすいタッチペン操作を強いられなくてよかった。

キャラクターがその場でぐるぐる回るように操作すると
魔法使いに変身することができ、魔法を使えるようになる。
魔法は呪文などを選ぶのではなく、「どこに」「なにを」などの
5W1Hスタイルでアイコンを選んでいくのはなかなか面白い。
呪文名と役割をセットで覚えなくても
魔法の唱え方がそのまま目的を表している。
しかし、1つの魔法を唱えるために
選択肢を複数選ばないといけないので、手間が大きいのは残念。

近距離にあるDSか、遠距離であっても友達コードを把握している相手となら
Wi-Fi通信によって相手の町に遊びに行くことができる。

建物の出入りや部屋の行き来で
短いローディングがいちいち発生するのはどうにもテンポが悪くて残念。
それと、DSを閉じてもスリープモードにならず、バッテリーが減り続けるので
中断する場合はセレクトボタンでセーブしないといけないのはやや不便。

丁寧に作られているとは思うが、
全体としてはスローライフを楽しむゲームなので
ミッションが発生して常に目的が存在する、というわけではなく
自分なりの目的が見出せるかどうかが大きい。
虫や魚などを収集してコレクションしたり、
町の人の依頼をこなしたり、
資金を貯めて家具やインテリアなどを揃えたりといった
自己満足な部分に価値を感じるのであれば楽しいとは思う。

ゲームに対して「とにかくクリアしたい」とか
「敵を倒す緊張感が欲しい」などと言う人は不向き。


漫画・巷説百物語


大きく2話が収録された1冊。

いずれも何気なく始まった話ながら
終盤で一気に全体像が見える大きな展開があり、
そのあたりのスピード感が良い。

その結末を楽しむためにも序盤の会話や状況を
しっかりと把握しながら読んでいないと
あとでどういうことはわからなくなってしまう。
言葉遣いなどが独特でセリフの意味がわかりづらい部分があるが、
重要な状況説明だったりするので推測しながらでも理解して欲しい。

水木しげるにも通じる絵は
全体的に禍々しい雰囲気が出ていて作品内容にピッタリだ。
感情に合わせてぐぐっと歪む顔が迫力。
ただ、一度読めば十分楽しめてしまい、
読み返すほどでもないというのが正直なところ。


ミスト


面白い。

タイトル通り、唐突に発生した霧が町を包み、
スーパーに立ち寄った主人公たちが足止めを喰らう話。
外に出ようにも正体のわからない何かに襲われる始末。

全体的にB級ホラーの臭いが漂い、
序盤に登場する敵がCG感バリバリなのに辟易したが、
実は本当に怖いのはモンスターではないことが
徐々にわかりだしてくる中盤以降が素晴らしい。

登場人物の印象はあまり良くないものの、
いずれも人間臭くて本当にいそうな人たちだけに
実際にこういう状況で
スーパーに閉じ込められたらどうしよう、というリアリティが感じられて良い。
圧倒的なリーダーシップと正確な判断力で仲間を率い、
数々の危険を打破していく、なんてのはまさに映画にしかない理想であって
主人公も含め、誰にでも弱い面がある、という切り口なのが新しい。

ある瞬間には正しい判断に思えても
結果的には無意味だったりデメリットを生む原因となることもある。
しかし未来を読むことはできないし、全体の状況も知り得ない場合は
何が正しい判断なのか自体、誰にも区別できない。

原作と違うという映画オリジナルの結末も相当に悪趣味で良い。
変に妥協しないでくれて本当によかった。
途中までB級だと決め付けていたが、結末までたどり着くと
観てよかったと思える作品だった。


マンガ 教科書が教えない歴史(普及版)


インパクトのタイトルに興味をそそられたが、
実際に読んでみると、そもそもマンガとして成立していない内容。

全体的に相当に説明不足で、歴史にかなり詳しい人ならともかく
何も知らない人が「マンガだから読みやすいかも」と手を出しても
まったく意味がわからない状態。
1つのエピソードが数ページで終わるが
前提として必要な知識、ラストにたどり着くまでの過程、
読者が感銘を受けるべき結末のどれもがわかりにくい。

場面の切り替わりや登場人物の描き分けなども甘く、
その出来事を理解している作者がイメージの一部だけを
無理やりマンガにしてしまった印象。
まだ話が続くと思ったら次のページから別のエピソードになるようなことも多く、
結末らしい盛り上げや「ええっ、そうだったのか!」と思わせる衝撃は皆無。

これならばエピソードの数は少なくてもいいから
ひとつひとつにもっとページ数を割いて
どんな人でも同じように理解を得られる本にして欲しかった。
読者への配慮不足に伴って、内容の説得力も感じられなかった。


ブラザー イン アームズ ヘルズハイウェイ


難易度ビギナー、クリア。
第2次世界大戦が舞台のFPS。どうにもイマイチだった。

自分以外に2、3人の隊員に
移動や攻撃の指示を出しながら進んでいく。
言うなれば「レインボーシックス ベガス」シリーズの第2次大戦版なわけだが、
なぜか操作が直感的でなく、最初は毎回操作のたびに
「どのボタンだったかな」と一瞬考える時間ができてしまった。
ベガスではかなり速やかに操作できただけに
後発の今作がイマイチ馴染まない操作性なのは残念。

隊員の移動指示に関しても、敵の攻撃を受けにくいよう
遮蔽物の陰を移動先に指定しているにも関わらず、
そこに至るまでのルートが敵の目の前を通るよう計算されてしまい
目的地にたどり着く前に死傷者が出てしまうなどの理不尽ことが多い。
プレイヤーの意図通り動かないせいで状況が不利になるのは辛い。
「機銃」「アサルト」「銃撃」チームの違いもほとんど体感できない。

また、特定の建物内に突入した場合に
突如として単独行動になってしまうのも意味がわからない。
戦略的に考えれば集団で制圧した方が圧倒的に有利だし、
ストーリーの流れでやむなく単独になったというのではなく
仲間は家の外で待機していたりするので非常に納得しにくい。

また、FPSには珍しくムービーシーンが豊富で
バンド・オブ・ブラザース」のようなドラマ性を狙っているのだろうが、
どうにもその状況や登場人物の人物像がわかりにくく、
感情移入する前にさっさとムービーが展開されてしまうので
プレイヤーだけが蚊帳の外といった雰囲気になる。
ドラマチックにしようとして空回りしている感じで、
カメラワークもイマイチだし、内容が薄っぺらい。
ムービーシーンの音声が妙に小さいことや
キャラクターの顔つきにクセがあることも気になる。

第2次大戦中ということで銃器は当たりにくい方だが
これは世界観として当然なので問題ない。
しかし弾薬は弾の数ではなく、リロードの回数で換算するタイプなので
あまり消費していないマガジンをリロードすると無駄になり、
銃の当たりにくさに伴って、肝心なところで弾切れになることが多かった。
ストレス発散という意味ではどちらかに親切さが欲しかったところ。

敵部隊の頭上には円グラフが表示され、
一定時間銃撃を浴びせて制圧できたかを区別できるが、
制圧した部隊であっても結構な反撃をしてきて接近しにくいため、
制圧した効果を体感しにくいのが残念だ。
主人公が撃たれ弱いので、たとえ数発でも撃ち返されると
かなり危険な状態になってしまう。

制圧していない敵の円グラフが赤、
制圧した部隊の円グラフがグレーで表示されるのに
制圧から回復する過程が濃いグレーなのは
未制圧の状態に近づいているというイメージが湧きにくく、わかりにくい。
このあたり、今作に導入されているシステムとその表現方法が
まだまだ整備されていない感触を受ける。

さらにXbox360の実績として
「9月17日にプレイする」「計7日間プレイする」
「週一度のプレイを計3か月間行う」「計100日間プレイする」
という、かなり自己満足に近いものが
合わせて225ものポイントに割り振られているのもおかしい。
普通にプレイした場合のスタイルからかなり外れているため、
実績のためにそれに合わせたゲーム起動をする必要がある。

ユーモアとして用意したのであれば
0ポイントや1ポイントの割り振りで十分効果的なはずだし、
全部で1000しかないうち225ものポイントを
ユーザーのプレイスケジュールを無視した実績に割り当ててしまうあたり、
開発者の身勝手ぷりを感じる気がする。

グラフィック面などはなかなか優れているし、
チュートリアルなどの親切さもありがたいのだが、
どうにも操作性や肝心な部分のゲームデザインが
まだまだ完成度が低いように思う。期待していただけに残念。