レビューブログ【レブログ!】

映画、アニメ、ドラマ、マンガ、書籍、英語読書の感想(ネタバレなし)が6000件以上!


ヤッターマン

古くは1977年に放送されており、
2008年にもリメイクされたアニメの実写映画。

変身してヤッターマンとなる男女の主人公と、
ドロンジョ様を筆頭とする悪役3人組と戦うパターンが中心。

ドロンジョ一味はインチキ商売で集めた資金で兵器を作って悪さをたくらむが
ヤッターマン2人が格闘戦をしつつ、
犬型メカから出てくるビックリドッキリメカで撃退するという黄金パターン。
いつも安定した流れで勝利を収めるという、水戸黄門的マンネリズムの極致。

これは実写である今作でも綺麗に周到され、
かなり理想的な形で再現されているので元々のアニメを知っておいた方が良い。
というか、知らずに見るとバカバカしさばかりが浮き立つだろう。
元のアニメからして悪ノリしまくっているため、それを忠実に再現しているだけなのだ。

CGを中心とした街並みや兵器の特撮はなかなか良く、
キャラクター部分もドロンジョ様とボヤッキーの完成度は素晴らしく、
文句のつけられない実写具合である。
ただし、すぐ切り替わったり激しく動くばかりのカメラワークは
観難いし、疲れやすいので残念。

ストーリーそのものもドロンジョ様を強くアピールする形で展開していき、
事件の依頼者の影はどんどん薄くなる。
全編において悪ノリ全開、好き放題しまくりの造りは清々しい。

映画としてそれほど面白い、というものではないが
この実写化は大成功だと言える。バカ映画と割り切って一度は観るべき。

【関連作品のレビュー】
夜ノヤッターマン(テレビアニメ)

総アクセス数