ピクサーのCGアニメ代表作「トイ・ストーリー」の完結作。
登場人物はこれまでの流れを引き継いでおり、
特に1作目の内容をしっかり振り返っておく方が楽しめるだろう。

長く愛されてきたウッディたちだったが、
持ち主であるアンディがいよいよ大学へ進学することが決まり、
おもちゃを含めて部屋を片づけるところから始まる。

おもちゃたちにとって見捨てられる恐怖や
もう遊んでもらえない寂しさは耐えがたいものらしく、
そこから今回のドタバタが始まっていく。

全体通して非常に完成度が高く、
グラフィック面においては1作目の雰囲気を残しつつも
クマのぬいぐるみの毛並みなど、「人工の毛」の感じが素晴らしい。
ストーリーに関しても冒頭からアクセル全開でサービスし、
中盤以降の盛り上がりぶりは凄まじい。

かわいらしいイメージのある見た目だが、
今作を観て強く思ったのは「大人向けである」ということ。
いろいろな映画のオマージュやブラックなノリも多く、
そういった恐怖感やジョークを正確に感じ取ったり、
おもちゃたちの状況がいかに危険かを理解できるのは
ある程度、年齢を重ねた大人であろう。

そしてアンディと同様、昔大好きだったおもちゃを
いつの間にか片づけてしまった経験がある大人なら
何より強い感情移入ができるだろう。

吹き替えもぴったりだし、劇中の文字まで丁寧に日本語化され、
CGであることを意識せずに純粋に楽しめる。
「面白い」という一言で済むレベルではなく、とにかく完成度が高い作品。

【同シリーズのレビュー】
トイ・ストーリー(アニメ)
トイ・ストーリー2(アニメ)
TOY STORY 3(ゲーム)