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アマルフィ 女神の報酬

外交官である織田裕二が、イタリアで起こった
日本人少女誘拐事件に巻き込まれていく話。
ほぼ全編がイタリアの映像であり、その景観が十分に味わえるのがウリ。

とっつきの悪い性格の主人公が咄嗟の判断で行った行動により、
誘拐事件に対応せざるを得なくなる展開や
鋭い推理で徐々に事件の真相に近づいていくところは面白い。
至るところにある監視カメラ自体が物語に深く関わるアイデアも良い。

残念なのは「銃」が出てきたあたりから急に無茶な流れになるところ。
それまで綿密であった犯人側の計画なのに、
そこだけがあまりにも行き当たりばったりというか、
不確実な要素になっているのが不自然すぎるし、
以降の主人公の行動もあまりに無茶すぎる。
事件を速やかに解決するなら、なおのこと警察に頼る方がいいはず。

事件の全貌が見えてくるあたりまではなかなか盛り上がっただけに
終盤の失速加減は非常に残念。
練りに練った大掛かりのトリックだったのに
犯人たちもそれで納得できるのか?と疑問だった。

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