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魔法少女まどか☆マギカ<全12話>

女子中学生が魔法少女に変身し、魔女と戦っていく話。

第3話ぐらいまではひたすらオーソドックスに
よくある魔法少女ものの話が展開されるが、
それ以降、急激にダークな方向へ流れていく。
特に、真相が明らかになっていく第5話以降は
とことん深刻な設定と、苦悩する少女の姿が続く。
このあたりから本作の魅力がより感じられるようになる。

これまでのアニメでは無償で敵と戦う魔法少女というものを
何の違和感も感じずに受け入れていたが、本作では
「魔法少女になる代わりに、なんでも願い事をひとつだけ叶える」
というルールを軸に、とにかくブラックなシナリオが続く。

何のために魔法少女になるのか、
魔法少女が戦う魔女とは何なのか、
なぜ使者はただの少女を魔法少女にさせたがるのか、など
これまで「そういうものだから」と納得していた部分を
それぞれの損得勘定や秘められた目的を理由に
容赦なく嫌らしい方向でまとめている。

キャラクターの顔のデザインはあまり好きではないが、
魔女が棲む異世界のサイケデリックなデザインや
相当に深刻な状況をかわいらしいキャラクターが語る表現など
演出面のクオリティが素晴らしい。

少女たちの名字が「かなめ」「あけみ」「みき」など、
下の名前っぽいネーミングが多いのと、
名字で呼ばれるときと名前で呼ばれるときがあるので
きちんと整理して観ないと
誰のことを言っているのかわからなくなるので注意。

よくある魔法少女ものの設定を活かしつつ、
こうまでブラックな方向で説明付けたのは面白い。
序盤は完全にミスリードのためのベタな展開なので
とりあえず第5話ぐらいまで一気に観てしまうのをオススメする。

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魔法少女まどか☆マギカ(マンガ)

mclover.hateblo.jp

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