イラクの市街地において爆弾処理を行う、
アメリカ軍のブラボー中隊を中心とした話。
爆弾処理作業やイラク市民を説得して避難させる様子、銃撃戦など
映像的な迫力には非常に優れていて
近代ながら戦時下の緊迫した雰囲気が伝わってくるのは良い。
ただ、ストーリーとしてはブツ切りされたブラボー中隊の任務が
単に次々と展開していく感じで、大筋に何かがあるわけでもなくツギハギ感が強い。
爆弾処理を行う主人公を含め、あまり感情移入しやすい登場人物もおらず、
兵士たちの行動をただ遠巻きに見せられているようだった。
話題になった作品のはずだが、特に大きな価値は感じなかった。
それほど効果的と思えないシーンでも、
妙にカメラを揺らす演出が多いのも気になった。