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3.11東日本大震災 君と見た風景

言戯」というサイトで日々、マンガ日記を更新している作者が
2011年3月11日に起こった東日本大震災に関して
震災当日からその後の日常生活を描いたマンガ。

一家としては負傷者も出ず、食料も当てがあり、
避難所生活を送る必要もなかったということなので、
今回の震災による被害の大きさを感じたり
深刻な被災者の生活を知ったりするには不向き。

津波の被害を受けたりや親族を失うほどの深刻な被害はないものの、
震災の揺れを体験し、以前とは違う不便な日常を送っている
東日本在住者の日常を垣間見るための本。
避難所に行くほどではないにしろ、
こういった震災の影響を受けて生活する人は大勢いるだろう。

読んで悲観的になるようなことはないので
震災関係とはいえ、気軽に読める作品としては嬉しい。

マンガとして読んだときに残念なのは、
Web上にカラーで掲載したものをモノクロで印刷しているため、
グレーになる部分が非常に多くなってしまっている点。
さらに、コマによって解像度が異なるのか、
線の太さやドットの粗さの違いが目に付くところ。
挿入されている写真も妙に暗くて見辛い。

好みにもよるが、コミック冒頭のモノローグや、
途中の主人公や実家の家族の言動など
妙に立派に見せようとしているように感じる部分があり、
人によっては鼻につくかもしれない。

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