ジェネレーションブラザーズ

ジェネレーションブラザーズ (コンペイトウ書房)

バブル世代・就職氷河期世代・ゆとり世代という
特徴の分かれる世代を生きた３兄弟を主人公に、
それぞれの世代の考え方や境遇の違いを表現したマンガ。

特定の年齢層を「○○世代」と呼んで特徴づけることはよくあるが、
それぞれを兄弟の１人として割り当てた着眼点や発想は面白い。
ただ、文章ページが意外と多く、結局文章で説明してしまっているのは辛い。

マンガで出てきた話題を補足するための解説が
左ページにマンガ、右ページに解説というレイアウトのため、
先に文章を読む流れになってしまうのも残念。

世間での評判はいいようだが、個人的にはマンガとして読みづらく、
笑いとしての面白さも感じることができなかった。
ネットのスラング表現が頻繁に出てくるのも気になる。
全体的に作者の独りよがりな仕上がりになっている感じがあり、
ノリが合わなかったり、各世代の言動に共感できないと楽しめないだろう。