「ザ・シューター」というタイトルを聞けば
誰しも腕の立つスナイパーが主人公の映画を思い浮かべるだろうが、
そんな雰囲気は冒頭部分だけ。
それ以降は銃すら握らずにダラダラと話が進む。
そもそも殺し屋として腕がいいかと言うと、
狙撃場所からの離脱が異様に下手だったり
潜伏中の立ち回りが雑すぎたり、早々に身元を割り出されたりと
あまりにもお粗末なレベル。
ストーリーとしても、殺し屋と女の子とのやり取りを描きたいなら
「レオン」のごとく演出して欲しいところだし、
刑事殺しの汚名を晴らすというならもっと早く解決できるはずだし、
隠れ忍ぶとするなら大規模に捜査されすぎだし、
殺し屋としての仕事っぷりを見せるなら冒頭に大怪我する自体ダメだ。
結局、何の話なのかわからず、ラストまでイマイチ。
「ザ・シューター / 極大射程」と間違えて手にとられるために
付けたタイトルだと言われても仕方がないだろう。