場末のホテルの一室で銃を向けられている主人公が
そこに至るまでの話を殺し屋に聞かせていく。
25年前にダイヤが盗まれた事件から始まり、
どんどん展開されていく思い出話に
映画好きの殺し屋がとりこになっていく流れが面白い。
回想シーンと、それを語る主人公の場面が定期的に入れ替わり、
しかも別人を装って行動する場面が多いので
それぞれの人物が何者なのかをきっちり把握していかないと混乱する。
そこさえきちんと整理できていれば完成度の高い脚本が楽しめる。
いい映画のセオリーを踏まえて主人公に筋書きを指示し、
どんどん興奮していく殺し屋など、
登場人物のキャラクターが立っていて魅力的。
展開が早くてテンポよく観れるし、後味もいい映画。