テレビアニメ「クレヨンしんちゃん」の劇場版エピソード第9弾で、
20世紀にノスタルジーを感じる大人たちが
子供たちを置いて思い出にすがってしまう話。

大人たちが暗示にかかり、一斉に連れ去られてしまう導入部は非常に怖くて面白い。
子供にとって絶対的な存在の大人がいなくなる不安感が十分伝わってくる。
そこからしんのすけたちが救出を試みる流れも良い。

ただ、場面によって時間が長すぎる部分があり、
冒頭のヒーローショーやカーチェイスのシーン、
鉄塔の鉄骨上でのやり取りなどはテンポが非常に悪く思えた。

20世紀独特の雰囲気に魅力を感じる気持ちは
30代以上の人には感情移入しやすいが、
首謀者たちの意図がイマイチ伝わってきにくく、
ラストのあっさりさも盛り上がりに欠ける。

世間的には非常に評判のいい作品ではあるし、
ヒロシの回想シーンや階段を駆け上がるシーンは確かに優れた演出ではあるが、
それだけで映画全体が高い評価を受けるほどではないように思えた。

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