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ものすごくうるさくて、ありえないほど近い

突然に父を失った11歳の少年が
父の残した手がかりについてニューヨーク中を訪ね歩く話。

少年の目線での撮り方が非常にうまく、
恐れているもの、嫌悪感を抱くものに関して
観てる側も同じような印象を持つように表現されている。

少年が回想する内容を通して、いかに父の存在が大きく、
また数少ない理解者だったかがわかる。
そしてその部分がポッカリと穴が開いたようになっているのも伝わる。

キャラクター作りもよく練られていて
少ししか出てこないような人物まで愛着が持てる。
そして性格に難のあった主人公が
父の残したある物についての情報を探るうちに
徐々に成長していく様子も素晴らしい。

やや長すぎるように感じる部分もあるが、
優れた演出と静かな感動が味わえる作品。

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