さまざまな要因により、怒りの感情によって
緑色の巨人「ハルク」に変身する体質になってしまった主人公の話。
「超人ハルク」を映画化した2種類うち、
先(2003年)に公開された方の作品で、
ヒーロー色はなく、あくまで巨人化する能力に苦悩する姿を描いたもの。
怪力や驚異的なタフさを持つハルクだが、
その能力をポジティブに受け止めるのではなく、
あくまで辛い想いを描いた筋書きはなかなか良い。
ハルクの姿もややCG臭いとはいえ、巨人が暴れまくる様子が楽しめるし、
後半の軍事関係の映像は非常によくできている。
ただ、演出やフレーム割りがとにかくダサいのが難点で、
同じ場所にいる登場人物をわざわざフレームで分けたり、
妙な分割をしつこく使うセンスが耐えられない。
特撮技術もシナリオも悪くないのに
演出が悪すぎてあまりにもカッコ悪く仕上がった作品。
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インクレディブル・ハルク