犯罪を取り締まるため、国民全体から無作為に選ばれた5人が
警察の代わりに犯人を拘束し、判決する任務を与えられる話。
一般人を悪を退治するヒーロー役に任命するという
ぶっ飛んだ設定が面白いが、
有罪・無罪を判断するところも裁判員制度を連想させて興味深い。
単に犯罪を取り締まるという流れだけでなく、
関係する人間の感情に関する部分や
犯罪抑止を考えさせる部分などが奥が深くて良い。
ただ、主人公が常に辛気臭く、ウジウジしているので
非常に感情移入しにくいのと、
いろいろな苦難や悩みがあるばかりで
スカッとする場面が用意されていないのが辛い。
エピソードの終わり方も毎回スッキリしない。
単なる勧善懲悪でないとはいえ、ベースにあるのはヒーローものなわけで
ガツンと気持ちいい読み応えや、
努力やアイデアで困難を突破する後味の良さが欲しかった。