1980年に公開され、劇場版ドラえもんの中でもかなり高い評価の作品。
原作も読んだが、個人的にも好きな話だ。

特に前半部分は原作に相当忠実な造りで
原作ファンにとってはマンガの場面が順番通りに
アニメで完全再現されている想い。
展開も早く、何度観ても惹きつけられる強さがある。

のび太のピー助に対する思い入れの強さもぐっとくるものがあり、
どんどん感情移入させられる。

ただ、後半30分、恐竜ハンターが出てきたあたりから
原作での演出や展開と少し異なる部分があり、
映画製作時になんらかの制約があったのか心配になる。

たとえばティラノサウルス登場時に開くシャッターは
上下に開閉するタイプになっており、
足元から徐々に見えてくる恐竜の姿に
ドラえもんとのび太が泣き叫ぶといった強烈な恐怖シーンが
軽減されてしまった気がする。

ジャイアンものび太と思いやりを交わす場面がなくなってしまい、
ただコロコロと態度を変える嫌なガキ大将になっている。
このあたりは原作の中で
さりげないながらも欠かせない部分だと思っているので、
ぜひアニメでも再現して欲しかったところ。

それ以外にもタイムマシーンの時流トンネルの配色が目に優しくなかったり
大きいサイズのときのピー助の声がイマイチだったり
しずかちゃんがあまりかわいくなかったりと
少々残念な部分もあるにはあるが、28年前の公開時と変わらず
子供たちを夢中にさせられる映画だと思う。

【同シリーズのレビュー】
映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争(リトル・スター・ウォーズ)(アニメ)
大長編ドラえもん<1>のび太の恐竜(マンガ)
大長編ドラえもん<2>のび太の宇宙開拓史(マンガ)
大長編ドラえもん<3>のび太の大魔境(マンガ)
大長編ドラえもん<4>のび太の海底鬼岩城(マンガ)
大長編ドラえもん<5>のび太の魔界大冒険(マンガ)
大長編ドラえもん<6>のび太の宇宙小戦争(リトル・スター・ウォーズ)(マンガ)
大長編ドラえもん<7>のび太と鉄人兵団(マンガ)
大長編ドラえもん<8>のび太と竜の騎士(マンガ)
大長編ドラえもん<9>のび太の日本誕生(マンガ)
大長編ドラえもん<10>のび太とアニマル惑星(マンガ)
大長編ドラえもん<11>のび太のドラビアンナイト(マンガ)
大長編ドラえもん<12>のび太と雲の王国(マンガ)