人気のアドベンチャーゲームを実写映画化した作品。
ストーリーとしてはゲーム1作目をベースとしている。
派手な髪型や服装で描き分けられたゲーム上のキャラクターを
ほぼそのまま実写化しており、かなりの違和感があるが、
かといってリアリティを追及して大人しくなっても「逆転裁判」らしくなくなるので
これぐらい弾けているのが正解なのだろう。
登場人物の説明があまりないまま一気に登場するため、
ゲームを未体験の人にはややとっつきが悪いと思われる。
法廷内で証拠品を見せるときにはホログラム映像が映るなど
思い切った設定で、裁判のやり取りがつかみやすいのは良い。
シナリオがゲームそのままなのはやや残念で、
ゲームをプレイ済みの人にとってはストーリーをなぞるだけになってしまうし、
トノサマンが題材となった事件が省かれているのに
劇中にトノサマンが出てくるのも少し違和感がある。
全体的にテンポがイマイチで中だるみも感じるし、
単体の映画としてはそれほどいいデキではない。
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