新しいタイトルにはなったが、「昴」の続編となる作品で
宮本すばるのその後を描く。
バレエのテクニックを身につけたり、
バレエ界での地位を築いていく流れだった前作に比べ、
すばるの心情的な変化を表現することに比重が置かれており、
前作ほど刺激を感じる山場が少なくなったように思えた。
テンポもやや落ち、行き当たりばったりだったり
長々と横道にそれることが多かったように感じる。
面白くないわけではないし、
未完同然だった前作のストーリーを
スッキリ完結させるためには読む必要があるが、
前作の圧倒的なクオリティには遠く及ばないデキだった。
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昴