ニューヨークで人気のイタリア料理店を舞台に
さまざまな人物のエピソードを同時並行で描いたもの。
焦点を合わせる人物を次々変えながらそれぞれの事情を見せていくのはいいのだが、
それらがうまく絡み合うこともないまま終わってしまうので、
複数のラインがつながっていく気持ちよさは皆無。
そのため、大半の時間を割いた中盤部分が
あってもなくても関係ない場面となり、退屈で仕方がない。
厨房なのにやたら人が出入りする様子や、
料理人たちの雑な言動が気になって、あまり料理にそそられないのも残念。
ほとんど意味のなかった冒頭のエピソードや、
これまでの流れを無視したようなラストもまとまりがなくてイマイチだった。