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神々の山嶺(いただき)<上・下巻>

世界最高峰の山であるエヴェレストへの登頂を題材にした小説で、
登山家でありカメラマンでもある深町が
あるカメラを手にしたところから始まる。

本格的な登山に関する小説だが、専門的な知識がなくても
きちんと理解できるように書かれており、
それでも伝わってくる臨場感が素晴らしい。

ただ歩くように山に登るハイキングと違い、
かなりの資金や装備が必要だということがわかるし、
基本的にはチーム一体で挑むものだということもよくわかる。

時系列が入れ替わるように配置されているため、
何度か前のページを振り返りたくなるが、
基本的には主人公の視点で描かれ続けるし、
登場人物が限られているので
そこまで混乱せずに読むことができた。

史実や実在の人物が話のベースになっていることもあり、
現実離れしたように見える出来事でも説得力がある。

登山家の病的な執着心や山にかける想いが読み取れ、
上下巻合わせて1000ページを超えるが、小説を読み慣れない私でも
一気に引き込まれて最後まで読み進めてしまう魅力があった。

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