海底から現れる巨大怪獣に、
各国が開発した巨大ロボットで対抗する話。
ロボットアニメや特撮ものを彷彿とさせる戦闘は素晴らしく、
巨大なものがぶつかり合う雰囲気がしっかりと出ているし、
CGによる嘘くささはまったく感じられない。ロボットや怪獣の造形も魅力的。
2人1組で左右半身ずつ操作し、空いている方の手で
パネルを操作する仕様も新鮮でなかなかよかった。
ただ、戦闘中は画面が暗くて揺れることと、かなり迫ったカメラのため、
怪獣とロボットがどういう状態なのかわかりにくいことが多かった。
怪獣が複数同時に登場する場面ではなおさら
どちらの怪獣がどのロボットとどうなっているのかがわかりにくくなる。
また、映画としては戦闘シーン以外の部分がいまひとつに感じた。
冒頭の戦闘の後、次の戦闘が始まるまでの中盤が退屈で中だるみするし、
ヒロインがなぜそこまでもてはやされるのかの説得力がなかった。
菊池凛子の顔つきもキャラクターと合っていない気がして感情移入できなかった。
主人公とそのケンカ相手の顔が似ていて見分けにくいし、
何度か登場する犬も結局なんのためにいたのかわからなかった。
ロボットと怪獣の肉弾戦を最新の技術で映像化したのは素晴らしいが、
どうにもストーリーやキャラクターに魅力が感じられなかった。
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