施設育ちで身寄りのない男女3人が壁を登るクライミングに
楽しみを見い出していく話。
クライミングを題材に扱うマンガは非常に珍しいのだが、
本作はまずマンガとしてイマイチなのが残念。
人物の身体や立ち位置のデッサンが狂っているような部分が多々あるし、
キャラクターとしての魅力も少ない。
ボルダリングとして見たときも、初課題がいきなりルーフだったり、
苦労もなくランジを成功させたり、裸足で登ったりと
あまりにもリアリティがなく説得力に欠ける。
主人公たちの境遇はいいとしても、ボルダリングの魅力を伝えるためには
もう少し段階を踏んだ展開と説得力のあるシチュエーションにして欲しかった。