事故により頭に弾丸を喰らった男が、スクラップ工場の仲間たちと協力して
銃弾を作った会社や父親を殺した地雷を作った会社にイタズラを仕掛ける話。
名作「アメリ」の監督ということもあって、絵的なセンスや
非常にさりげない形でうまく特撮を仕込んでいる様子は今作でも同様。
ただし、登場人物の整理や印象付けがイマイチで
2つある兵器企業の区別や仲間たちの個性もあまり伝わってこない。
至るところに挿入されたユーモアに関しても
面白いところと空回りしているところがあり、
あまりのめり込めずに退屈するところも多かった。
武器を使用した人間ではなく製造会社を恨むところの納得しにくさや
いちいちやり方が回りくどくて何のための行動かがわかりにくいところなど
どうにもスッキリと楽しめない作品に仕上がっている。