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ぼくは猟師になった

大学生の頃から動物を狩り、食べるという猟に興味を持った作者が
徐々に猟師としての生活を確立していく流れを書いたもの。

もともとまったく知識がなかった作者が
いろいろな人を通して学んできた流れに沿って書かれているため、
猟に関してまったく知らない人でもすんなりと読める。
一般の人にはあまり馴染みのない猟というものが
具体的にどういう作業で、どういう点に苦労するのかがよくわかる。
そういった点では「山賊ダイアリー」とかなり似た作品性。

猟師と言えば銃を使うイメージが強いが、本作はワナ猟を中心に書いたもので
その細かい描写や丁寧な説明が非常にわかりやすい。
罠さえしかければ獲物がかかる、というほど単純なものではなく
罠を作るときの苦労や、獣に臭いを悟られないようにする工夫など
作業的にもかなり大変なことがよくわかる。

また、捕った獲物に対しての敬意や無駄にしないように心がける様子は
「猟=残酷な趣味」とイメージしてしまう人にこそ読んで欲しい内容。

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