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東京アンダーグラウンド<1~3巻>

地上だけでなく地下にも人々が暮らす世界が広がっており、
そこの人たちを交えた戦闘ものの話。
出てくる者それぞれに何かひとつ能力が備わっていて
それを使って戦闘を繰り広げていく、というよくある設定。
ガンガンコミックスということで、やや低年齢層向けなノリ。

話の筋は割と少年マンガの王道で悪くないのだが、
絵のレベルが低いのがずっと気になる。
静止画が下手というよりもマンガとして下手な部分が多く、
人や物がどういう動きをしているのか、
また、何が起こったのかが絵でわからないことがあり、
前後の流れで推測して補わないといけない。

例を言えば、ある物に衝撃を表す効果線が描かれているものの、
それが落ちてきたのか投げつけられたのか折れたのかがわからない。
縛っていた髪の毛が戦闘中にほどけたらしいが
コマをさかのぼって、どこからほどけていたかチェックしないと
いつそうなったのかが理解できない。
戦闘ものということで動きが激しく、アクションも多くなるのは当然なのだから
せめてどういう状況が繰り広げられているのか
しっかり伝えるだけの技術が欲しい。

さらに、女の子の顔の描き方が甘く、
女性という設定なのに少年に見えてしまうことが多々あり、
しばらく少年という印象で読み進めていっていると
噛み合わない流れが出てきて女性ということに気づく、ということがある。

登場人物それぞれが個別の能力を使って戦っていく、という設定だけでも
非常によくある内容のため、何か個性がないと凡作になってしまうが
このマンガはマンガとしての技術不足のために
凡作にすらなれていないように思う。

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