国税局に勤め、さまざまな企業の脱税を見抜く女性局員の話。
収入の大きさに応じて税金が徴収されるため、
なんとかして売り上げをごまかし、その証拠を隠ぺいしようとする者たちと、
わずかなヒントからそれを見抜き、追い詰めていくマルサとの戦いが面白い。
1987年公開作品ではあるが、今観ても色褪せない面白さがある。
登場人物たちのキャラクターの立ちようは素晴らしく、
特に主人公の脱税を見抜く勘と執着心に惹きつけられる。
女性らしさをまったく感じさせず、
かなりクセのあるキャラクターなのに魅力的というところが見事。
非常にテンポがよく、スピード感を感じさせる作品で、
独立した短いエピソードを通じてキャラクターを描きつつ
少しずつ見せてきた本筋も進めていくという展開で、最後まで退屈せず観れる。
【関連作品のレビュー】
マルサの女2
ミンボーの女