一生の中で一番大切な思い出を選び、
それを映像で再現する施設を舞台にした話。
ドキュメンタリー風の造りで、インタビューを受けている人たちの
あまりにもリアルな話しぶりに驚くが、
映画としては世間の評価の割に非常に退屈なものに感じた。
あまりにも脈略のない思い出話を細切れで聞かされるばかりで
ストーリーの盛り上がりもなく、ダラダラとした雰囲気に感じた。
登場人物たちに思い入れがないどころか、鼻につく人物も多くて
余計に感情移入が妨げられてしまった。
あれだけ聴き取りに時間をかけた思い出話が
結局どのように再現されたのか、その映像を観てどう感じたのかも描かれず、
あっさりしたラストもイマイチで、非常に残念だった。