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ノロイ

隣家から不審な音がするという依頼を調査していた男性が
少しずつ奇妙な事件に巻き込まれていく話。

行方不明になった人が残したビデオという設定で、
ブレア・ウィッチ・プロジェクト」と同じような
ドキュメンタリー風ホラーとして作られている。

その関係で全編にわたって手持ちカメラと
テレビ番組の録画映像のみで構成されており、
芸能人がそのままの名前で登場するあたりも含めて
非常にリアリティを感じる造り。

ブツ切りでいろいろな映像やテレビ番組がつなぎ合わされているが
それらが微妙に関連していて、少しずつつながっていくのが面白い。
狂気じみた雰囲気や嫌悪感を抱かせるキャラクター作りがうまく、
感情移入しやすい人は並のホラーよりも遥かに怖いだろう。

大きな音で驚かせるタイプの怖さではなく
「えっ、今のなになになに?」とパニックを呼び寄せる怖さ。
ドキュメンタリー風映画特有の
手ブレしまくりハンディカメラ映像なので
それだけで酔う人は無理かもしれない。

仕方がないかもしれないが、音声レベルが激しくバラバラで
極端にうるさいセリフとボソボソと聞き取れないセリフがあり、
常にボリューム調整に気を使わないといけないところは辛い。

断片的な要素が少しずつ絡み合っていき、
ひとつの脅威になっていく部分が絶妙だった。

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