飛行機ゲームとしてはかなり優秀だとは思うが、
エースコンバットシリーズとして見ると
04や5に勝てていない気がする。

機体や背景、特にミサイルの煙の表現など
ビジュアル面、サウンド面は相当によくできている。
それでいて扱いやすくゲームとして楽しめる機体操縦も親切。

常に僚機が一機ついており、
援護や分散など自由に指示ができるのもよい。
5に比べてしゃべりすぎない無線もいいと思う。

こう書くと、いいことずくめなのだが、
なぜか「熱くなれない」のだ。
ほどほどに盛り上がってはいるものの、
妙に冷めて淡々とミッションをこなす感じになってしまう。

04や5で感じた新兵器登場の際の衝撃も上回れず、
戦場に入るや否やエースと呼ばれた04の高揚感もない。
要するに、今までの感触を抜け切れてないので
いまいちテンションが上がらないのだ。

そもそも全体のミッション数が少ないので
機体や副装に自由が利くようになった頃に
終わってしまうのが残念だ。

無害なターゲットを倒すかどうかで変わるエース性も
それほど流れに変化を与えず、
常に補給ができるわけでもないので
残弾に余裕があるかどうかで判断してしまったりする。

今回の新しい要素の中でよかったのは
ひとつの作戦に複数のミッションがあって
地上攻撃、味方防衛などと選べる点。
ムービーは超ハイクオリティなCGかと思いきや、
非常にうまく加工した実写とCGとの融合であった部分。
これはなかなかいい効果だと思う。
俳優も雰囲気があって、歴戦の風格がある。

今回のゼロも含め、シリーズの中では
04か5を最高と考える人に分かれることが多いように思う。
横のつながりが大きく、ドラマチックな展開の5を
気に入る理由もよくわかる。

個人的に04がシリーズ最高峰で
ストイックなストーリー進行、
わけもわからないまま新兵器に攻撃され高度を下げたときの恐怖、
徐々にエースと認められていく感じが大好きだった。

それらを踏まえ、悪いところがあったとしても
もっと突出した何かが欲しかった。
賛否両論があるような要素も問題かもしれないが
すべてが無難に終わってしまうのもまた無個性になってしまう。

【同シリーズのレビュー】
エースコンバット5
エースコンバット6
エースコンバット アサルト・ホライゾン