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アルジャーノンに花束を<全11話>

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  • ユースケ・サンタマリア
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海外小説を原作に日本でドラマ化されたもの。
知能障害の主人公が実験的な手術によって
徐々に知性が上がっていき、
ある意味幸せで、ある意味不幸になる話。

原作では小説という形を生かし、
主人公の知能レベルに合わせた文章で書かれているので
冒頭では平仮名ばかりでつたない文章だったのに
手術後には漢字や複雑な表現が混ざってくるのが面白い。

ということで、原作は非常にデキがいいので
下手にドラマ化されてると辛いなぁ、と思っていたが
思ったより悪くなく、むしろうまくドラマ化していると言える。

舞台は日本になり、主人公はユースケサンタマリアになったが、
髪型や目線、言動のわずかな違いで、
ちゃんと知能が上がっているとわかるのが素晴らしい。
周りの俳優も全体的にうまく、特に違和感なく話に入っていけるが
唯一、オセロの中島だけはいつまで経っても不自然だった。

主人公の知能の変化速度がやたら遅かったり急に飛んだりと
時間の経過が一定でない感じが時々あるが、
知能の変化に伴って周囲と生じるエピソードが魅力的なので
問題ない範囲。

そして挿入される歌が素晴らしい。
ラブハンドルズの「スピード」という曲だが
このドラマのために英詞にアレンジされており、
ドラマの雰囲気とぴったり合う。CDを買うぐらい気に入った。

普段、おちゃらけた姿が目に付くユースケサンタマリアだが、
このドラマといい、踊る大捜査線といい、
俳優のときにはキッチリいい演技をする腕がある。

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