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この音とまれ!<1~3巻>

廃部寸前の箏曲部が徐々に仲間を増やしていく話。

琴(こと)や箏(そう)を題材にしたマンガは非常に珍しく、
独自性という意味では際立っている作品。
このタイプの作品ではよくあるように、まったくの初心者が登場してくれるので
箏に詳しくない読者でも問題なく理解していける。

残念なのは主人公たちの言動を阻害する嫌なキャラクターが多く登場し、
スッキリと前向きに楽しめないこと。
1巻を読んだ限りでは楽器や演奏に関する描写が極端に少なく、
他人との衝突ばかりが軸になっていて、
せっかく差別化された題材のはずが、
よくある筋書きばかりになってしまっている。

ちはやふる」のように、一般の人が馴染みのない世界の魅力を
存分に味わえるような方向で突き進んで欲しかったし、
悪評やケンカのようなありがちなトラブルではなく、
道を究めていく努力の部分を純粋に楽しみたかった。

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