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12人の優しい日本人

1957年のアメリカ映画「十二人の怒れる男」を元にしたパロディ映画。

設定は同様で、殺人罪に問われた裁判について
陪審員である12人が議論していく密室劇。
舞台は原則として会議室だけに限られており、
事件のあらましや関係者の様子はすべて陪審員の発言から想像していく。

陪審員たちのいろいろな言い分から
事件の印象がどんどん変化していくところは
オリジナル版と同じ面白味があるが、
コメディ要素が強く、要所要所に笑いを狙ったやり取りが見られる。
本作の方が元の映画よりも20分ほど長く、
やたら横道に逸れる展開が多い印象。
そのためテンポが悪く、退屈に感じることがあった。

また、事件に関係ない部分で登場人物にイライラさせられることが多く、
観ていて不愉快になるのも残念。
あまりにも頻繁に意見を変えるため、
誰が無罪側で誰が有罪側なのか整理がつかなくなってしまった。

元の映画はシンプルで非常に完成度が高かったが、
本作は期待して観た割にイマイチなデキだった。

【関連作品のレビュー】
十二人の怒れる男(オリジナル映画)
12人の怒れる男(リメイク映画)

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