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ROOKIES(ルーキーズ)<全11話>

過去に暴力事件を起こした野球部の不良たちが
新任の熱血教師によって野球を始めていく話。

同名のマンガを実写化したものだが、
原作ファンにとってはキャスティングされた俳優がかなりイメージと異なり、
川藤先生と安仁屋ぐらいはまだいいとして、
御子柴は妙に身体が大きい印象だったり、新庄はハーフになってしまっていたり、
若菜はオッサンっぽくなっていたり、平塚は若菜と間違う見た目だったりと
見ただけではどの人物なのかわからない状態。

その割に最初から全員が登場している上に
誰がどんな性格で仲間内での関係も説明されないので、
特に平塚・今岡コンビや岡田・湯舟・桧山は
主要キャラに押されてしまって印象が非常に薄くなっている。

原作での平塚・今岡コンビのバカっぷりは
笑いや意外性の元になっていただけに、
そのあたりが消えてしまっているのは残念で仕方がない。

1話目から2時間スペシャルとして始まり、
ドラマとしてはボリュームが多いほうだが
それでも原作と比べると登場人物のキャラクターの掘り下げが弱い。
特に先生側の立ち位置を見せる場面が少なく、
校長や教頭を始めとする職員室メンバーの味が出ていない。

全体の流れは原作を再現しているし、
原作が優秀なだけに毎回見せ場と感動を作っているのは事実。
「ろくでなしBLUES」から続く原作者独特の笑いは
実写でやるとずいぶん目減りしてしまうが、
それでも川藤先生役はかなり満足いく演技だった。

話題にもなったし、番組の宣伝も多く行われていたので
俳優目当てなどで作品を知った人も多いだろうが、
ドラマが気に入った人はぜひ原作マンガを読んでみて欲しい作品。
ドラマで観た以上の深さがあることを保障する。

【関連作品のレビュー】
ROOKIES(原作マンガ)

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