クリア。

言わずと知れた「ICO」スタッフによる新作。
ICOのときは独特の世界観と斬新なゲームデザインが
口コミで広がったが、今作は発売前からかなりの話題に。

タイトルのとおり、人間サイズのワンダで
巨像たちを倒していくゲーム。
つまり全編ボス戦。
一回のプレイでは2体の戦闘が限界。
それほどの緊張感。そして巨像の巨大ぶり。
あまりにも大きく、近くを歩かれるだけで
立っていられなくなる振動。一撃を喰らうだけで瀕死に。
最初はあまりにも難しく感じる。この絶望感。

巨像を倒そうにも、まずどうやって体に飛びつこうかを
悩むところから始まる。つかまる場所が見つからない。
そこで巨像の動きをじっくりと見て、
攻撃のとっかかりがないかを考える。
地形にも意味があることが多く、とにかくよく考える。

この、
「巨像発見 → 観察 → 試行錯誤 → 閃き → 撃破」
の流れがあまりにも楽しい。
特に、どうやって倒そうか途方に暮れているときに
わずかなヒントから試した行動から
攻撃の道が開け、相手の体に飛び移って
剣を突き刺したときの快感、巨像を倒したときの達成感がスゴイ。

巨像は人間や動物をモチーフとしており、
動きが非常に自然で、ワンダが体に飛びつくと
虫にくっつかれた人間のように体をゆすったり
手を振り回したりする。
それを必死で振り落とされないように我慢するリアルさ。
手に汗握るバトル。
腕が疲れてしまう前に適度に巨像の体の上で休む。
動きが激しくなる予感がするとすぐに体をつかむ。
剣を刺すために片手を離して力を溜めるが、
振り落とされないギリギリまで粘る緊張感が素晴らしい。

初プレイ時はデモがかなり長く
なかなかプレイできなくてヤキモキさせられたが
始まった途端、愛馬の動きに感激した。まさに馬。
口笛を鳴らして呼び、またがって横腹を軽く蹴る。
草原を突っ走っていると、どこかから飛んできたタカが
速度を合わせて横を飛んでいく。このフィールド感。

馬の馬たる動きや反応が素晴らしく、
障害物をよけ、崖の手前では急停止し、
丘をジャンプするのがたまらなく気持ちいい。

巨像の攻略法を発見するのが一番の醍醐味なので
攻略法を調べると魅力が半減する。
体力も割と早く回復させられるし、
コンティニューも素早いので、失敗はそれほど苦にならない。
ある程度、進展がないときにはヒントも出るので
ぐっと我慢して自分で困難を突破して欲しい。