「シーマン」や「The Tower」などのゲームを手掛けた
株式会社ビバリウムの社長が、社長業の本質を書いた本。
ゲーム会社の社長となると
熱意や創作意欲で猛進していけそうな印象があるかもしれないが、
実際にはさまざまな要素でそう簡単にいかず、
非常に面倒で乗り越えにくい壁があることがわかる。
ゲーム開発に限らず、中小企業でよく起こりそうな現実的な問題が
いろいろと書かれていて面白い。
ちょっと技術やアイデアに自信があるから起業しよう、などと思っている人は
事業をスムーズに進めるのがいかに難しいかが痛感できる。
解決法の提案というよりも、社長や企業に憧れている人に
作者が実際に経験したいろいろな苦労を紹介する本。
志だけではうまくいかない実状と本音が書かれた興味深い内容で、
仕事で苦労を味わっている30歳以上の社会人にオススメ。
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