田舎町のある家に引き取られた少女が
継母やその子供たちから虐待を受ける話。
アメリカで実際に起こった事件を元にした作品だが、
ホラー映画としてはかなりイマイチなデキ。
結構な数の少年少女が登場する割にその人間関係が説明されず、
誰が誰なのかわからないまま唐突に虐待が始まる。
虐待や拷問の描写が直接的に映されず、
演出的にもクオリティが低いので恐怖を感じない。
序盤の不要なシーンにやたらと時間を取った割に
肝心の場面は省略されたりして状況もわかりにくい。
ホラー映画としてはやたらヌルい造りで、
とことん恐怖を味わいたくても刺激がなさすぎるし、
逃げ出す方法を模索する緊迫感やカタルシスを感じる場面もない。
元になった事件そのものや原作小説はショッキングかもしれないが、
本作は中身が薄すぎてほとんど観る価値がなかった。