バクマン。＜実写映画版＞

バクマン。

同名のマンガを実写化したもので、
２人の高校生が週刊少年ジャンプのマンガ家を目指していく話。

原作マンガは勢いのあるストーリーと魅力的なキャラクターで夢中になったが、
かなりいろいろな展開があった内容を
わずか２時間の映画で描くのは無理があるように思う。
マンガ家としてのデビューもトントン拍子に進みすぎて感動も薄いし、
肝心の主人公ふたりの配役が逆であるような印象も受けた。

個性的なはずのマンガ家仲間のキャラクターも伝わってこないし、
映画では担当編集者も頼りになる感じがせず、プロっぽくない。
新妻エイジはただ性格が悪い人物のように見えるし、
彼とせめぎ合っている雰囲気が伝わって来ない。

中盤の戦闘シーンの演出はダサすぎて最悪だったし、
意味なく時間を消費してしまったようにも思えた。

高校生が人気マンガ家としてのし上がっていくという非現実的な話を
そのキャラクターやいろいろなエピソード、
外からはわからない週刊マンガ家の苦労を垣間見せて
魅力的に仕上げていた原作なだけに、この実写化は残念だった。

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