バケモノの子

バケモノの子

身寄りのない少年がたまたま出会った獣人に引き取られ、
弟子としても人としても成長していく話。

前半部分は割と王道なストーリー展開ながら、
絵も動きも非常に高いクオリティで、見ていて楽しい。
都合よく転がり込んでおきながら態度が悪過ぎる主人公にはウンザリするが、
武闘家として腕を上げていく過程は面白かった。

後半はやや冗長気味の展開に思えたし、
ヒロインが急に大きなポジションを占めていることにも違和感を感じた。
主人公の行動が人間とバケモノのどっちつかずなのもスッキリせず、
結局、人間がバケモノたちに
迷惑を与えただけという結末になってしまったのは残念。

前半と後半で別作品のような造りになっており、
ストーリーとしては好みが分かれるだろうが、
全体としては十分なクオリティで見る価値アリ。