「花」と「アリス」という2人の女子高生を主人公とした
1人の冴えない先輩をめぐる恋愛映画。

「花」が好きになった先輩が滑って転んだ拍子に記憶喪失になったと思わせ、
自分たちは恋人同士だとウソを付くところから始まる。
そんなバカな、と思うような設定だが、
ボーッとした雰囲気の先輩のキャラクターがそれを納得させるし、
「花」が独特な言い回しで辻褄を合わせていく様子が面白い。

そして俳優を目指し、天然のボケ具合を秘めた「アリス」。
何をするにも不器用で、環境としてもあまり恵まれないが
他人のために力を尽くす面も多く見られて健気。

「花」と「アリス」、それぞれ違った良さがあり、
どちらも応援したくなる主人公たち。
ベタベタするわけでも大っぴらに助け合うわけでもないが、
ものすごく強い友情で結ばれていることも感じさせてくれる。

この「花」と「アリス」を中心とした登場人物たちの設定が絶妙で
惹き付けられる場面と、笑ってしまう場面と、深い友情を感じられる場面とが
くどくないバランスでうまく料理されている。

特に顔をクシャクシャに崩しながら「花」が独白するシーンと
「アリス」が気持ちよさそうにバレエを踊るシーンは最高。