話題のダイエットを格付けしたら…
岡田 正彦
三五館
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いろいろなダイエットに関して、
学術上の文献をもとに10点満点で格付けした本。

糖質制限ダイエットをはじめ、プロテインダイエットや
水飲みダイエット、こんにゃくダイエットなど、
評判になったダイエット法をひと通り網羅しているが、
とにかく無理に難癖を付けるような記述が多い。

フラフープダイエットに対して、
長時間ダラダラとやりすぎた子供の皮膚が腫れた例を根拠に
「やりすぎた時に健康上の障害が発生する可能性がある」と書いてあるが、
どんな運動でも極端にやりすぎれば障害が起きるのは当たり前だ。
「人間にとって不自然な動きをさせられるものは避けるべき」というなら
鉄棒や自転車、縄跳びなどの運動も不適切なものになってしまう。

電気的に筋肉を刺激するEMSダイエットに関しても
「心臓や顔に使って事故が起きるかもしれないから」とか
「パッドの貼り付け方が不適切でヤケドをした例があるから」などと
器具の使い方を誤った例を理由にするのは納得できない。

プチ断食ダイエットが健康的かどうかはともかく、
運動を強いられながらも摂取カロリーを半分にした生活を
半年近く続けた実験を引き合いに出して断食の怖さを訴えるのは
プチ断食のコンセプトを理解しているとは言えないだろう。

水飲みダイエットの項目では
「水分をいくら補給しても熱中症を予防できるわけではない」
という記述があったりして、
それこそ多くの資料との矛盾を感じてしまった。

ライザップのダイエット法に対して
「CMを見る限り、痩せる効果は高そう」などと頼りない記述があったり、
「ジョギングで膝を痛めるリスクはまったくない」という
どうにも納得できない説明があるのも疑問。

きちんとした資料を根拠に
いろいろなダイエットを格付けするというコンセプトは素晴らしいが、
中立の立場で医学的に納得できる解説ではなく、
期待ハズレな内容だった。