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アルフ<1~72話>

アメリカのある家に墜落したメルマック星人「アルフ」を主人公にしたドラマ。

犬に似たような風貌だが、父・母・姉・弟の家族に加わり、
いろいろな騒動を起こしていく。
アメリカのコメディドラマらしく
観客の笑い声が入っているが、実際には観客はいない。

アルフはもちろん作り物だが、上半身だけの人形を
下から操作しているらしく、非常に巧妙なカメラワークと動きで
10分も観ていると人形であることを忘れてしまう。

ごくたまに全身が映るときだけ着ぐるみにすり替わるが、
とにかくカット割りやカメラの角度と出演者の動きが計算され尽していて
まったく不自然さを感じさせない。
首から上だけでも相当細かい動きで表情を表し、
推測されるその裏の制作者の活躍は素晴らしいの一言。
1話30分弱のドラマの撮影に何十時間もかかったらしいが
これを100話以上も作り上げるなんて贅沢の極み。

アルフの日本語吹き替えは所ジョージがやっており、
それ以外の出演者も非常にピッタリ。
そういった面も含めて全体的に違和感がなく、
単純にドラマとして楽しめる見事な内容。
これが1986年製というからスゴイ(確かに出演者のファッションが古臭い)。

アルフは宇宙人にも関わらず、すんなりと地球の文化に馴染んだ上、
あらゆる知識とジョークを身に付けている。
家族に文句を言われたときのサラリとした皮肉が一番の見もの。

エピソードによって非常に面白いときと割とハズレなときがあるが、
観ていて損はないアメリカンコメディの代表作。

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