シン・シティ（SIN CITY）

シン・シティ(字幕版)

全編モノクロで、画面の一部分を彩色した表現の実写映画。

「シン・シティ」と呼ばれる街で起こる３つのエピソードが
オムニバス形式で展開される。
それぞれのエピソードに関連はないが、
いずれも愛した女性のために命を賭ける男の話になっている。

アメコミが原作らしいが、その雰囲気が大きく残った非常にアクの強い作品。
全体的にモノローグが半分ほどを占め、そのエピソードの主人公が
自分の想いをつぶやきながら場面が流れる。
２時間ほどの長さだが、内容の濃い表現が続くため、
観終わった後は非常に疲れる。
そのため、軽いノリで映画を楽しみたい人や
普通のアクション映画を期待している人には辛いだろう。

しかしながらいろいろな映画を観てきた人や
どうせ観るならどっぷりと独特の世界観に浸りたいならピッタリ。

かなり残虐な表現も出てくるが、モノクロであることや
出血部分が映像加工されていたりすることでマイルドになっている。

セリフやカット割はマンガのように凝っており、
この映画１本で20冊ほどのマンガを全巻読破したような感触がした。
それほど内容が濃く、１度観ればしばらくは勘弁したい疲労感だが、
強烈な印象がいつまでも残る感じがする。
ハードボイルドな雰囲気が素晴らしく、
熱くて泥臭い男たちとセクシーな美女たちが魅力。

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