全メインミッション、2周+αクリア(全4種のエンディングを確認)。
スパイダーマンを主人公に、ニューヨークの平和を守る箱庭アクションゲーム。
映画版3を基にしているのか、
赤と黒(画面上ではどう見ても青だが)のスーツを切り替えられる。

赤スーツは善人を表し、市民を救ったり敵を追い詰めすぎない展開になり、
黒スーツは攻撃力が高まり、市民の車を投げたりする戦闘向きなタイプになる。
これらは左スティックを押し込むことでリスクなくいつでも切り替えられ、
技に関しても違った派生をしていくので、なかなか遊び応えがある。
ストーリー上でも赤と黒の選択が迫られる場面が数回ある。

チュートリアルはそれなりに用意されているが、
独特な操作なので、ミッション内容を含め、
ある程度の英語力があった方が安心。

Rトリガーを押すと頭上のビルへと糸を飛ばし、
まさにスパイダーマンの映画で見たスイングアクションができる。
一旦、Rトリガーを離してもう一度押せば、
さらに前方へと糸を飛ばしてスイングを続ける。

スイングはあくまでもビルに糸を付けているという設定らしく、
頭上にビルがない高さでは発動できない。
スイング終了間際まで糸をつかんでおくことで
上方向に飛び出すこともできるが、
結局はまたビルの高さに落ちてくるまで次のスイングに移れない。

そのため、ビル群の間を縫うアクションが基本となり、
これがなかなかにスパイダーマンらしさを出している。
操作感はよく、左スティックを傾けてビルへの衝突を避けながら
速やかにミッション目的の場所に向かうことができる。

ビルへの衝突や高所からの落下にもペナルティはなく、
敵からの攻撃によって下がった体力も自動回復するので
全体的に遊びやすく、スパイダーマンとしてのプレイ感が重視されている印象。

ある程度進めると壁面に張り付いたままダッシュしたり、
敵に糸を絡めて順番に飛び掛ったりと、他のゲームではない感覚が味わえる。
ミッション達成などによって入るポイントで新しい技をどんどん入手でき、
ライトな難易度に見合わないほど豊富な戦闘アクションができるようになる。

さらにストーリーの進行に合わせて仲間(ALLIES)になったキャラクターは
十字ボタンの下を長押しすることで召還することができる(要・赤ゲージ)。

戦闘に巻き込まれた市民は助けを呼ぶことがあり、
近づいて抱え上げた後、スイングしながら病院まで運ぶこともできる。
まさにスパイダーマンとしての仕様で、なかなか粋な演出だ。

メインミッション以外にもサブミッション(OPTIONAL)が多いのはいいのだが、
「○人の市民を救出せよ」「○○人の敵を倒せ」など、
単調で作業的な内容が大半なのが残念。

街中に置かれた回収物(Collectible)も2160個もあるので、
本格的に集めるとなるとかなりの作業が必要。
そうでなくともミッション中にそこら中で目に入るので
あまりにも多すぎるのはどうかと思った。
クリアにこだわらず、ブラブラとニューヨークの街をスイングしながら
ゆっくりと回収していく方が気楽かもしれない。

スパイダーマンらしさが非常にうまく表現されたゲームだが、
それだけでなく、ストーリー上にMARVELキャラクターが登場するのは楽しい。
それぞれ非常に個性的でキャラクターに合った動きをしてくれるので
知らないキャラクターでも動きの良さに感激する。

オートセーブも小まめに入るし、戦闘でもそこまで苦労することはないので
気楽にスパイダーマンに感情移入できるアクションゲームとしては優秀。

1周目をクリア後、スタッフロールをスキップせずに最後まで見て
タイトル画面からコンティニューを選び、
再び表示されたスタッフロールをまた最後まで見て
再度、タイトル画面からコンティニューを選ぶと
強化した技や回収物の状況を引き継いで2周目のプレイが可能。
サブミッションも含め、ミッション関係の状況と仲間(ALLIES)関係はリセットされる。

【同シリーズのレビュー】
スパイダーマン2(映画)
スパイダーマン3(映画)

【参考になった攻略サイト】
Spiderman Web of Shadows Walkthrough(PS3版・英語)