名前を書いただけで人を殺すことができるノートを高校生が手に入れる話。

「ヒカルの碁」の絵を担当していた作者のマンガだが、
全編通して非常に丁寧で綺麗な絵と、
素晴らしいシナリオで展開されるサスペンスがたまらない。
飽きさせない展開ばかり。破綻もなし。

「名前を書いたら相手が死ぬ」というシンプルなルールが
ここまで深い物語として展開できるとは。
全体的に文字だらけで他のジャンプコミックスの3倍ぐらい時間がかかるけど
読み応えたっぷりで面白い。伏線の張り方もすごすぎる。

黒のジャケットの1巻で始まり、
白のジャケットの12巻で終わるとは見事。

でも、第一部(日本編)で終わっておけば、という世間の感想はたしかにわかる。
説明臭いながらも「なるほど、ほほぉ」と楽しめたのは大半が第一部だ。
第1巻で、引き出しにノート隠蔽の仕掛けを作ってるあたりとか
個人的には最高に燃える。

第2部(海外編)に入ってからは
「君にはどういう意味かわからないだろうけども
 これはちゃんと意図があってのことなんだぜフフフ」
と言われているようで、長いフリを我慢して読んで
あとでネタばらしを読む、という作業の繰り返しなのだ。

特に、読者に見破られないように
どんどんとトリックや仕込みが複雑になってきて
どういう状況だったかをかなり記憶していないと、
タネどころか何がすごいのかすら気づくのが難しくなってくる。

そういう意味では第1部の、適度にわからないながらも
すぐにタネ明かしされて納得できる心地よさはよかった。

とはいえ、単純な発想に見えるノートのアイデアでよく作り込んだし、
一気にファンを作ったのも確かだと思う。
実際、この短期間で映画化までたどり着いたわけだし。
思えば「HUNTER×HUNTER」が4冊出る間に全12巻を完結させている。
ものすごいペースと緻密な絵を最後まで保ったプロ意識は素晴らしいと思う。

最後のリュークは最高にカッコよかった。
あの部分だけは最初から決めてた気がするなぁ。

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