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雪の峠・剣の舞

寄生獣」の作者が描く2つの歴史もの短編作品集。

●雪の峠
非常に面白い。派手な戦闘シーンや動きのある場面はなく、
ただ単にある勢力の中の評議を舞台にした話なのに
これほど白熱できるのは見事。
まさに頭脳戦というか、話し合いの場での戦略が楽しい。
歴史ものではあるが、そのあたりに詳しくなくても問題ない。
テンポもよく、登場人物にも魅力がある完成度の高い内容。

●剣の舞
ある少女の復讐を中心に剣術に関しての話を描く。
これも登場人物の魅力が素晴らしく、
少し読み進めただけで感情移入してしまう。
こちらの作品は「寄生獣」で見せたような派手な戦いの場面もあり、
中間の動きを省いて結果の場面だけを描き、
非常に素早い動きを表現するという、作者独特の味が楽しめる。

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