難易度ノーマルで全10チャプターをクリア。
日本では未発売であったが、
世界的に話題になったTPS「Dead Space」の外伝にあたる作品。
Xbox360版のDead Space本編はプレイ済み。

本編ではTPSだったが、今作はあくまでガンシューティングであり、
視点も主観となっている。
主人公グループのキャラクターを
チャプターごとにザッピングしながらストーリーが進む。
Dead Spaceの特徴的なスーツを着ている設定だが、
その姿は見えないし、背骨部分の体力ゲージは別枠で表示される。
目の前に立体表示される独特の通信画面は
単に画面上に表示されているだけとなり、
とにかく独創的だったそのセンスが一気に失われているのは残念。

ヌンチャクコントローラーが必須ではあるが、
アナログスティックは主人公の移動ではなく、銃器の選択に使う。
移動に関してはすべて自動で、プレイヤーの意思では制御できない。
一旦立ち止まったり見回したりする操作もできず、
どこに行ってどこを見るかは定められた通りに動作する。

スーツの能力であるKinesisやStasisの表現は残っており、
落ちている弾薬を引き寄せて拾ったり、襲ってくる敵を停止させたりできる。
しかし、見る方向がプレイヤーの意思で動かせないため、
アイテムの方を見た一瞬を狙ってKinesisを使う必要があり、
アイテムの回収はかなり難しい。

というのも、今作の主人公は相当にキョロキョロする性格らしく
他のゲームでは見たことないほどカメラが動きまくる。
3D酔いに弱い人は数分でダウンするレベルだろう。

射撃はWiiリモコンで画面をポイントしてBボタンで発射。
Wiiリモコンを90度ひねるとセカンダリ攻撃(副攻撃)になる。
アイコンが微妙で、セカンダリ攻撃になったかどうかの区別がしにくいのは不便。

ヘルメットか手元にライトを持っている設定らしいが、
Wiiリモコンを振って充電しないと点灯しないため、
射撃のことも考えるとひどく面倒くさい。
ライトがないならないでいいので、この仕様は余計だったと思う。

規制の厳しい印象があるWiiだが、
クリーチャーに関しては手足が失われる表現があり、
出血やグロテスクな場面も多い。

全体としてはかなりのB級臭さが漂い、
Dead Space本編を知らない人にとっては
陳腐な宇宙ものガンシューティングに思えるだろう。

4つもある難易度選択で最も低いものが「ノーマル」という部分といい、
かなりクセのある世界観といい、Wiiというハードではあるが
どう見てもファミリー層向けのゲームではない。

Dead Space本編のクオリティに惚れ込んだ人にとっては
本編最後の場所から始まるストーリーといい、
見覚えのある装備や敵といい、ニヤリとする部分は多い。
Dead Spaceファンなら買ってみてもいいだろう。
フルボイスで日本語化されているのは素晴らしく、
ドラマチックな展開もあって、それなりに楽しめるのは確か。
画質はWiiだとするとがんばっている程度なので、
次世代機レベルの見た目には期待しない方が良い。

ひとつのチャプターが結構長く、途中でやめることができないため
激しく動くカメラと相まってプレイの疲労は激しい。
常に動いているカメラのため中断しにくい仕様だが、
もう少しこまめに中断できるようにして欲しかった。

非常に残念なのはこの作品をプレイしても
Dead Space本編の魅力には気づかない点だ。
今作にどういう印象を持ったとしても
Dead Space本編は非常に素晴らしい完成度で
プレイしないのは惜しい作品だ。

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